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ロダン美術館

彫刻家自らがそこに住み、そこで仕事をしたアトリエの美術館

 セーヌ左岸、アンバリットに隣接するロダン美術館は、ロビン館と呼ばれる広々とした庭園を持つ18世紀の貴族の館で、ロダンが晩年の10年を実際に過ごした家である。彼の死から2年後の1919年にロダン美術館として一般公開されたアトリエの美術館である。
 ロダンは独創的な作品を数多く残した近代彫刻の巨人として知られ、中でも「考える人」の作者としてあまりにも有名な人である。
 美術館には「考える人」をはじめ「接吻」や、庭に置かれた必見の未完の大作「地獄の門」などロダンの名作が多数展示され、天才ロダンの真髄に迫ることができるほか、愛弟子彫刻家カミーユ・クローデル(後にロダンの愛人となり、別れた後、その才能を認められながらも、芸術と愛情の狭間で精神のバランスを失い、その余生を病院で過ごした女性)の作品やロダンがコレクションしたルノワールやゴッホなど印象派の絵画も展示されている。





ロダン美術館の庭には数多くのブロンズ像が点在

 緑豊かな広大な庭園は、沢山の花や木で埋め尽くされているため野鳥も多く、また、年代順に彫刻やデッサンなどロダンの作品が配され、贅沢な散策や日光浴を楽しむ市民の姿が後をたたない。
 展示されているデッサンはどれを見ても美しくエネルギッシュで柔らかく、しかも大理石やブロンズからどうしてしなやかで力強い曲線が生まれるのか、作品の前に立つと改めて肉体の部分による造形の完璧な追及の面白さの虜になってしまい、感動そのものなのだ。


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