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五井野正博士の世界

東日本大震災のゴミ処理問題を考える

話し手・・・五井野正
聞き手・・・石塚由紀子(あおぽ編集長)

 あおぽ2012年4月27日(Vol・812、813合併号)からの続きです。前号では五井野正先生が若い時代の昭和49年4月頃に山梨県富士吉田市にウイッピー総合研究所(以下ウイッピー総研)を設立して、富士五湖の環境問題に取り組んできたことをお伝えしました。
 例えば、山中湖、河口湖、西湖、精進湖で穴あき病と呼ばれた変死した大量の魚が毎日のように浜辺に打ち上げられたため、ウイッピー総研が調査を行い、河口湖の湖底に空カンが山のように積み重なっていたこと、また湖の水質検査によって重金属であるスズイオンを検出したこと等が判明した。(資料1)
 それらのことから、缶容器のハンダ付けに使われているスズが大量に湖を汚染しているのではないかとウイッピー総研・五井野正所長は考えた。重金属は水俣病の水銀やイタイイタイ病のカドミウムと同じように体内に蓄積して内臓を弱らせていく。そうすると、内臓の免疫力が弱くなって腐敗菌に侵されやすくなる。それで内臓が腐食して穴が開いてゆくと考えたそうです。
 そこで、空き缶は環境を汚染するものとして富士山周辺の湖川沿いに捨てられた空き缶の回収運動を行い、東京でも”歩け歩いて空缶回収運動“を何度も行って、テレビ、新聞、ラジオ等のマスコミで大きく”空缶公害“を日本全国に啓蒙した。(資料2)
 そして、環境庁にも穴あき病で死んだ魚をトラックで運んで富士五胡の汚染を訴え予算を付けさせて改善させもした。
 そこで、今号はさらに富士山や富士五湖の環境問題についてのゴミ問題や空き缶問題について、さらなる話の続きを聞いてみたいと思います。

特別インタビューB

”歩け歩いて空缶回収運動“によって富士五胡の汚染や空缶公害がテレビや新聞で報道され、全国的にウイッピー運動の知名度が高くなりましたが、その後の活動はどうなったのでしょうか?

 空き缶やゴミの問題は富士五湖だけでなく、当時は全国の観光地や湖沼、河川や野山に広がっていたし、公園や道路にも散乱していたのです。
 そこでまず、日本の象徴である富士山からゴミ問題を片付けようとして”富士山をきれいにする運動“(野口二郎会長)と協力し合って富士山の五合目の沢に多量のゴミや空き缶が捨てられている現状をアピールすることにしました。

え、富士山の五合目というとかなり標高が高いですよね。登山家が捨てるんですか?

 うーん、捨てる人もいたと思いますが、大部分は五合目まで観光バスや自動車が登ってこれるので、観光客が五合目の広場でゴミを捨てたり、缶ジュースを飲んで捨てたりしたものが五合目近くの場所で埋め立て処分されていたのです。

えっ、それじゃあ、富士山はゴミで埋まっていくじゃないですか。雨が降れば汚染水も流れていくし・・・・

 そうです。当然地下水も汚染されていきます。ですから、登山客にゴミを捨てないこと、さらにゴミを持ち帰ることのアピールを”富士山をきれいにする運動“に協力して行った訳です。これが当時の新聞です。(資料3)

本当ですね。この新聞の写真からも富士山の五合目にゴミが多量に捨ててあるというのがわかりますね、この記事に「”ウイッピー“は東京や富士五湖を中心に環境美化に取り組んでいるが『空かんはゴミではない』を合ことばに、空かんを回収して再資源運動をも繰り広げている。同日は小型トラック二台を繰り出し、五合目お中道の泉滝からお庭、奥庭にかけて回収した。回収した空かんは二台の小型トラックいっぱいになった」と書いてありますね。

 ええ。私達だけでは小型トラック2台がやっとで、仮に大型トラックを10台でも20台でも繰り出せば空き缶だけでもすぐに満杯になる程の量が富士山五合目の沢あたりに捨てられていたのです。ですから拾うだけでは限界です。空き缶を捨てないように国民運動を起こす必要があったのです。

それで”空缶は捨てないで下さい“と全国的な啓蒙運動を進めていく必要があった訳ですね。

 そうです。しかしながら、空き缶を集めてもリサイクル出来なければ結局はゴミと一緒に埋め立て処理になってしまいますね。そこで、まず、空き缶の有効利用を訴えるために昭和49年(1974年)8月1日の山中湖報湖祭の時に地元の青年団と協力して”空きカンフェスティバル“を開催したのです。
 全国紙の各新聞(資料4)にも書いてある通り、青年団や婦人会員などが拾い集めた空き缶約2万個でヨットや城などを作り、さらに、3kmぐらい歩いて空き缶回収をしながらパレードして最後にその空き缶を我々ウイッピーの仲間たちが富士五合目や富士五胡で集めた3万個の空き缶で作った”空缶寺“に山と積み上げ、安置したのです。

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 と言うのも、この空缶寺の境内に多量の空き缶をプレスして造った墓を置き、その墓に○○家と飲料メーカーの名前を書いておいたからです。つまり、空缶寺の立て看板(写真1)に書いてあるように捨てられた空き缶の霊(礼)を慰めるために元の飲料メーカーにお返しするという”礼儀“の主旨で建てたからです。 この空缶寺は山中湖の観光名所となり、新聞、テレビなどで日本国中に紹介されました。

この写真に写っているものは、全部空き缶でできているんですか?

 そうです、長い針金線に空き缶を繋げてピラミッドのような三角錐の建物にして、その前にたくさんの空き缶をプレスした長方形の塊を墓に見立てたのです。

面白そうですね。

 ええ。だから、そこを通る車が空缶寺を見ながら通るので、長い渋滞ができちゃって(笑)それがバカ受けしたので8月9日に再び小川宏ショーで北アルプスの立山に堆積されていた空き缶で作った空缶寺が全国に生放送されたのです。

(次号に続く)

              
五井野 正 (ごいの ただし) 科学者・芸術家
ウィッピー総合研究所 所長 / ロシア国立芸術アカデミー名誉正会員
スペイン王立薬学アカデミー会員 / アルメニア国立科学アカデミー会員
フランス芸術文化勲章受章
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