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情念のこもった迫力ある旋律で聴く人を魅了
津軽三味線のプロを目指し修行の道へ!

 津軽三味線は津軽の厳しい風土と風雪に耐えながら、ボサマと蔑まれ、差別された男盲芸人たちがその日の糧を得、生きるために三味線を弾き、語り、唄ったものだという。それは、厳しい生活の中で唄い継がれ、生きる上での喜びや悲しみ、苦しみを表現、そのため、時に激しくダイナミックに叩き、かつ繊細に繰り出される音色は見る人、聴く人を魅了してやまない。  
 秋田県五城目高校3年の三浦龍さんは、4年ほど前テレビで津軽三味線の演奏を耳にして以来、虜になってしまったのが習い始めたきっかけだという。そして、今年5月に青森県弘前市で行われた津軽三味線全国大会で、C級部門の3位に入賞したのである。卒業と同時にこの道に進むことを決心、本場青森で修行を積みプロを目指すという三浦さんに、津軽三味線に引かれた理由や魅力などについて聞いてみた。

 全国大会でC級部門3位入賞
 全国大会出場のため、度胸を付けようとストリート・ライブや施設訪問を始めた三浦さんは「僕が三味線を弾き始めると涙を流して喜んでくれる人や、帰る時“また、来て”といつまでも手を離さないお年寄りなど、たくさんの方々の涙に出会いました。自分にとっては今まで経験したことのない胸の熱くなるような体験で、感動の連続でした」と話す。
 さまざまな経験を重ね努力した結果、津軽三味線全国大会で出場人数が一番多いといわれるC級部門で3位に入賞することが出来たのだという。
 三浦さんは「出場者は60人以上もいたので、3位に入賞できるとは思っても見ませんでした。信じられない気持ちでいっぱいでした」と入賞したときの感想を語ってくれた。



 力強い音の響きに心が揺さぶられる

 三味線の種類は棹(さお)の太さにより、大きくは細棹、中棹、太棹の3つに分かれ、津軽三味線には太棹が使用されているという。 また、三味線は棹の材質や皮の張り具合、バチの材質や形によってその人にあった音色と弾きやすさが変わる繊細な楽器でもある。そしていいものを長く大事に、心を込めて弾いた時にあの哀愁のある津軽三味線の音色が作り出されるのであるという。
 三浦さんは「津軽三味線には楽譜がないため即興で弾かなければなりません。そのためなかなか難しいです。でも、僕はこれから本場青森で修行を積みます。あの哀愁のある津軽三味線の音色をしっかりマスターして、津軽民謡や太鼓などの基礎も勉強したいと思います。そして、それ以外にもっといろんなことにチャレンジしながら腕を磨き、津軽三味線を唄い手に合わせて即興で弾けるようになり、聴いてくださる皆さんに喜んでもらえるような津軽三味線奏者になりたいと思います」と述べた。
 演奏は常に自分の心との戦いなのだという。



津軽三味線は日本を代表する民族音楽
 特に三味線は演奏者の気持ちがストレートに音に現われ、音色によってその時の気分が回りの人たちに気づかれてしまうほど、微妙な心の変化を伝えると言われる。
 三浦さんは将来の夢を「プロとして先生の右腕になれるように目標を持って頑張ることです」と力強く語った。
 津軽三味線の太棹を使ったダイナミックでリズミカルな即興性に富んだ奏法は、ジャズやロックにも共通したものがあり、今や津軽三味線は日本を代表する民族音楽として世界へ大きく羽ばたき始めているのである。 音色やバチさばきに引かれ、津軽三味線の世界に入ったという三浦さんには、決して途中で挫折することなく世界で通用する演奏家として大きく羽ばたいてほしいと願わずにはいられない。


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