日本一の菊川英山コレクター 吉永昌三さん

吉永昌三
長野県大町市在住
日本一の菊川英山コレクターとして知られている吉永昌三さんは、日本のすばらしい文化であり、美術品である浮世絵の中から英山に焦点を当て12年間という長い間収集を続けてこられました。又、アルメニア国際自然科学アカデミーのアカデミシャン等のすばらしい称号を頂いており、国際的にも活躍していらっしゃる方です。吉永さんに浮世絵を収集するようになったいきさつ等をいろいろ伺ってみました。

◯ふる里村開発センター代表取締役
◯吉永設備設計代表
◯米国公益法人歌川派門人会会計監査役
◯アルメニア国際自然科学アカデミー
 名誉博士名誉アカデミシャン
◯マルタナイト(アミジャー)

◯浮世絵・切手文化館でコレクション展を開催しているとの事ですが。
☆そうです。自分のコレクションの中から今回は第一回目として40点を展示しています。菊川英山は数が少ないので、なかなか見る機会が少ないと思います。このチャンスをお見逃しなくぜひ見て頂きたいですね。

◯英山の作品を収集しようと思ったきっかけを聞かせて下さい。
☆歌川派門人会名誉会長の五井野正博士の下で昭和49年度から富士五湖の環境問題に取り組み、空き缶公害やたばこのポイ捨てなどを訴えたウイッピー運動を行なって来ました。当時、結婚資金を美化運動に全部使ってしまった為に、ウイッピーのリーダーである五井野博士から本物の浮世絵を頂きました。その時、手に入れた浮世絵が英山の美人画だったんです。


展示中の大首絵の美人画
◯どういうジャンルの絵が好きですか。
☆おいらんのようなはなやかな作品もいいんですが、町娘のような美人画が一番好きです。イメージ的にもいいし、見た瞬間の受ける感じが最高ですね(笑い)。

◯美人画が好きなのですか。
☆男性ですからね(笑い)。絵を見ていると女性の内面の美しさや顔からやさしさをイメージしてしまうんです。こういう女性に近づいてみたい…と女性に対するあこがれみたいなものを感じるんですね(笑い)。

◯浮世絵に夢中になる理由はなんですか。
☆浮世絵が好きだからかも知れません。私が浮世絵に興味をもったのは中学生の頃だったと思います。たぶん、どこかで展示しているのを見たんだと思いますが、ただ自分のおこづかいでは買えなかったのは記憶しています。

◯吉永さんにとって浮世絵とは何ですか。
☆ストレス解消法ですね。美術品である浮世絵は見ているだけでリラックスできるんです。疲れたり、一息入れたいと思った時、まず絵を見ます。この見ることが楽しくって集めるようになったと思います。


吉永さんが一番気に入っている浮世絵。
この作品は第二回目に展示する予定。
◯英山だけというのもすごいですね。
☆私は亥年生まれのせいか、猪のように前を見て、後先を考えずまっすぐ走ってしまうタイプのようで…(笑い)。すごいですよ。こうと決めたら決して後はふり向かないし、わき目もふらず、ただまっすぐです(笑い)。

◯おもしろいですね。
☆おもしろいでしょう(笑い)。自分でも困ったものだなあと思うが、仕方がないです(笑い)。

◯はじめて浮世絵を見る場合のアドバイスをお願いします。
☆浮世絵というのは日本のすばらしい文化であり、美術品であり、しかも庶民の文化でした。むずかしく考えないで目で見ていろんなことを感じて頂ければいいのではないかと思います。例えば、美人画は顔が命ですね。作者によってみんな違います。その違いを感じるだけでも最初はいいんですね。その為に、一回美術館に行って自分の目で見ることが大切なのではないかと思います。そういう習慣を身につけてしまうと楽しみが増えてくると思います。

◯浮世絵に執着はしていないとの事ですが。
☆ないですね。今は確かに見たりさわったりして楽しんでいます。でも最終的には歌川派門人会に寄付してもいいと思っています。

◯歌川派門人会とはどういう会ですか。
☆歌川派門人会は五井野正博士が平成2年8月に創立し、初代会長となられ世界中で五井野博士の絵画と浮世絵の展覧会を開くだけでなく、全世界の学生達に本物の浮世絵に触れてもらおうと、江戸時代の浮世絵約一万点を全世界の学校に寄贈しています。日本の外務省は、その様な国際的な日本の文化活動に理解を示さないですね。ところが欧米、ロシアは大変な評価で、特に米国は非常に熱心なので米国で公益法人となりました。本部はハワイにあります。日本では新宿に支部があります。

◯活動内容を教えて下さい。
☆会員の方々は全国にいますので、月一回集まって会合を開いています。あとは個々に展覧会を開催したり、海外では、先程もお話ししたように五井野博士がいろんな所で展覧会を開催していらっしゃいます。

◯アカデミシャンでいらっしゃるとの事ですが。
☆ハイ、アカデミシャンというのは日本では国立アカデミーがないので理解しにくいでしょうが、博士や教授の中から特に優れた人が選ばれたのがアカデミシャンです。日本では学士院会員とか、芸術院会員といった地位に当たります。私の場合はアルメニア国際自然科学アカデミーの名誉博士、名誉アカデミシャン、それからマルタナイトアミジャー等の称号を頂いています。

◯最後に一言お願いします。
☆秋田の皆さんは文化水準が非常に高いと聞いています。江戸時代には、歌麿や広重、北斎ばかりでなく、英山や三代豊国も頑張っていたんだということを頭に入れて日本の文化である浮世絵にふれて頂きたいと思います。このあと、第二回目の展覧会も考えていますのでたのしみに待ってて下さい。

◯ありがとうございました。

あ と が き

吉永さんはご多忙にもかかわらず秋田までお越し下さり、楽しく笑いっぱなしのインタビューとなった。ゴッホは浮世絵を手に入れたい為にかせいだというが、吉永さんはまさにゴッホそのもの。しかも英山一筋に集め続けているというのはすごいことだと思う。浮世絵は確かに枚数はあると思うが、いざテーマを決め集めるとなるとそう簡単に集まるものではない。吉永さんの長い間収集してきた英山を今、文化館で展示させて頂いているのである。この機会にぜひ見て頂きたいと思う。すばらしい吉永コレクションを見て下さい!!


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