日本スケート連盟公認指導員 組谷敏子さん

日本スケート連盟
公認指導員

組谷敏子
 鉄製の刃型の一枚歯を靴に取りつけ、氷の上をすべるアイススケート。
 38才ではじめてアイススケートをすべり、楽しさを覚えた組谷敏子さんは47才で指導員としての資格を取得し、一般の方々の指導や後輩の育成に頑張っていらっしゃいます。
 組谷さんにアイススケートの魅力等についていろいろお話を伺ってみました。

秋田市保戸野桜町15番22号
TEL018‐823‐9261

◯スケートをはじめたきっかけを聞かせて下さい。
☆38才の時、健康のことを考えまして、体操教室に通いはじめたんですね。たまたま、ある日体験教室でスケート場に行くことになったんです。ところがすべってみるととても楽しいんです(笑い)。それからですね。スケート場に通いはじめたのは…。

◯指導員の資格をお持ちとの事ですが。
☆ええ、資格は47才で取得しましたね。最初は上手な人みんなを先生だと思い、あんなふうに上手になりたいなあと思うだけで、指導員なんて考えてもいなかったですね。

◯指導員の方々は何人位いるのですか。
☆事業団に登録している人は20人位いますね。20代の若い人もいますが、実際に活動している女性指導員の中では私が一番年上ですね(笑い)。

◯指導員として注意していることはありますか。
☆自分に厳しく…ですね、中途半端な気持ちで指導するということは受講生の皆さんに迷惑をかけることになると思うんですね。しかも指導員がどんなに満足しても肝心の受講生が盛り上がらず沈滞しているようではだめですからね。受講生の喜びがそのまま指導員の喜びだと思いますので。

◯楽しいと思うことは何ですか。
☆受講生が上達し、指導員の資格を取得したり、「ありがとう」とお礼をいわれたりすると本当によかったなあと思います。それと子供達にスケートの楽しさを覚えさせることのすばらしさは最高ですね。

◯困ったなあと思うこともあると思いますが。
☆『ケガ』ですね。無理してケガをさせないように細心の注意を払いますが、それでもケガしたり、骨折することもあるんですね。そうするともう次の年まですべることができません。とっても気の毒で…。


指導着姿の組谷さん
◯組谷さんはケガをしたことはありますか。
☆あります。相手の方とお互いに後向きですべっていてぶつかってしまったんですね。それで左足を骨折しました。一年はすべることができませんでしたね。ところが、左足は軸足なんですね。ターンがうまくできなくなってしまいましたね。

◯アイスダンスを踊るとの事ですが。
☆ええ、骨折する前だったんですが、指導員の資格を取得してもなぜか、物足りなさを感じて、それでアイスダンスをはじめましたね。

◯三笠宮杯で賞を頂いたとの事ですが。
☆昭和62年にアイスダンスの三笠宮杯全国大会が明治神宮で行なわれたんですね。その時、ブロンズ級の部で2位になりました。それから50代という年令にもかかわらず頑張ったということで敢闘賞。宮様から直接はげましのお言葉とトロフィー2ヶも頂きとても嬉しかったです。

◯資格取得まで苦労なさったと聞きましたが。
☆私がスケートをはじめた頃は、秋田には指導員がいなかったんですね。それで、月2回上京し、5日位スケート場に通い練習をする日々が7、8年続きました。たまたま子供が東京におりましたし、環境が許したからできたんだと思います。


親子スケート教室で指導中の組谷さん
◯すべる時、注意することを教えて下さい。
☆自分の身を守るための準備が必要ですね。帽子は転んだ時に頭を守ってくれるようにつばのない毛糸の帽子がいいと思います。手袋はスケートの歯から手を守ってくれますから、必要ですね。あとは足首を保護できるような靴下があればいいのではないかと思います。

◯一番最初に覚えて頂くことは何ですか。
☆雪国に住んでいるとすべるということをこわいとは思いませんが、南国の人達にとっては非常にこわいことなんです。ですから、すべることの恐怖心をとりのぞくことからはじめますね。

◯すべりで一番むずかしいことは何ですか。
☆スケート靴を履いて立つということが一番大変です。立てないと歩けませんからね。氷の上の歩き方は私達が普段歩くのとは全く違います。ですから立って、歩いて、バランスをとるともうすべれるんですね。

◯60才をすぎた初心者でもすべれますか。
☆他のスポーツと違う筋肉を使いますから、競争心をもたないで、自分の健康のため、楽しくすべれたらいいというのであれば大丈夫です。

◯組谷さんにとってスケートは何んですか。
☆趣味を通りこして生きがいですね。夏は反射神経を養うためテニスをして、からだのバランスをとっています。健康で頑張れる間は続けたいと思っています。

◯最後に一言お願いします。
☆子供さんがある程度成長し、時間に余裕ができ、これから何かはじめようと考えている方がいましたら、ぜひ、一度スケートにチャレンジしてみませんか。すぐに指導員の資格を取得するのはむずかしいと思いますが、長く続けて頂くとチャンスはあると思います。一緒にすべりましょう。

◯ありがとうございました。

あ と が き

スケートは少しコツを覚えると中高年の方でも気軽に楽しめるすばらしいスポーツだという。組谷さんは、スケート靴を履き、指導着姿になると使命感に燃え、指導員としての顔
に変わると話すが、そばにいるだけで、安心感を与える人を包み込むようなあたたかさをおもちの方とお見受けした。今はさまざまなスポーツがあるため、スケート人口は減っているようだが、県立スケート場の氷は良質でバックやターンもすべりやすいという。寒いからと家にとじこもりがちな冬場をこのすばらしいスケート場を利用し楽しく過ごしてみ
ませんか?!組谷さんをみかけたら気軽に声をかけて下さい。あったかい笑顔で指導してくれますよ。


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