「和ぎれ展示会」 鈴木綾子さん

鈴木綾子
 日本には古くから育まれてきた茶の湯や生け花、着物など、日本独自の文化がたくさんあります。鈴木綾子さんは中でも布を使った日本文化のすばらしさにひかれ、パッチワークや独自の刺し子などをとり入れた作品を考案し、展示会を開催していらっしゃいます。鈴木さんに展示会を開催するようになったいきさつなどをいろいろ伺ってみました。

秋田市外旭川鳥谷場256
TEL018‐868-0911

○展示会を開催するそうですが。
☆4月にADで行います。今回のタイトルは「和ぎれ」ですが2年に一回展示会を行いますので、10回目になります。パッチワークから刺し子まで幅広くいろんな作品をミックスして展示しますので、ぜひ見に来て頂きたいですね。

○どういう作品を展示するのですか。
☆あい染布で作った作品が殆どなんですが、その作品にパッチワークを入れたり、刺し子をしたり…全部手づくり品です。

○何点位展示するのですか。
☆大小合わせて70点位です。

○即売もあるのですか。
☆あります。展示した作品は即売しますが、ブラウス等大きなものは先に予約して頂いて、最終日の一時間位前からの引きかえとなります。今回の展示会のメイーンは古い着物を利用したコートやブラウススーツなどです。注目して頂きたいですね。

○パッチワークの楽しさを聞かせて下さい。
☆絵は、絵具を組み合わせて何かを表現しますが、パッチワークはいろいろな布を縫い合わせて表現するんです。同じ布でも使い方によって濃淡を出したりできますから。そうすると全く違う顔になってしまいます。布をみてどういう表現ができるのか考えているのがとても楽しいですね。

○布が好きなのですか。
☆私はあい染布が大好きなんです(笑い)。50種類位持っているんですが、その中から自分の考えや思いを布に表現するため、使いたい生地を選びます。本当は染めから絞りまで自分でやるんですが、時間がなくてできないんですね。ですから染めてある生地を使ったりします。布との相性で同じ色でも違ってくるんです。それが又おもしろいんです。


自作のコートを着こなす鈴木さん
○布や小物等増える一方だと思いますが。
☆確かに増えますね。でも私はためておかないんです。すぐに仕分けし分類して、きちんと収納してしまいます。

○教室を開いているのですか。
☆いいえ、よくいろんな方々から教えて下さいと言われます。でも、そのために時間をとられてしまいますので、それよりは自分で作っている方がいいんですね。ただ、一回限りの講習会の講師には依頼されて行くことはあります。

○うれしいと思うことはありますか。
☆着ていると『素敵ね』と言われたり、知人から『あなたの作ったものは着やすいし、皆さんにほめられるのよ』という言葉をかけて頂いたりすると、次への励みになり、最高の喜びですね。

○運動のためによく歩くそうですね。
☆ええ、駅前までも歩きますね。今一番辛いのは体力の衰えを感じることですから出来る限り歩くようにしているんです(笑い)。


整理整頓された仕事場の作品や材料
○ストレス解消法は何ですか。
☆カラオケです(笑い)。一人でカラオケに行って思いっきり歌の練習をするんです(笑い)。誰もいませんから恥ずかしくないし、新しい歌にも挑戦できるんです。おかげで今は人前でも歌えるようになったんですよ(笑い)。

○苦労もあったとおもいますが。
☆家庭との両立が大変でしたね。特に子供達が県外の大学へ進学した時、1年生と4年生だったものですから、大学への仕送りのためにパートにでました。午前中は仕事、午後からは作品づくりをするという生活が5年程続きましたからね。本当に大変でした。

○手づくり品をおみやげに差し上げるそうですが。
☆私は誰とでもすぐ友達になってしまうんです(笑い)。そのため、ナベしきとか、前かけとかいっぱい作っておいてそれを皆さんにお土産として差し上げるんです。とっても喜ばれますね。

○旅行する度に注文が入るとの事ですが。
☆自分で作ったものを着て旅行しますので『歩くブティック』といわれることもあります。そのため行くさきざきで作ってほしいとたのまれるんですが、自分のできる範囲内で作っていますので、無理なんですね。ですから申しわけないのですが県外の方々の分はお断りしています。

○将来の夢を聞かせて下さい。
☆毎日家計簿をつけているんですが、被服の欄がゼロになるのが夢なんですね(笑い)。それから、一ヶ月位かけて東京、東北以外を旅したいと思っていることも夢になるかしらね(笑い)。

○物を捨てることはあまりないとの事ですが。
☆皆さんはまだ使えるものまでどんどん捨てていますが、私はそれをいつも再利用出来ないものかと考えています。どこの家にもある捨てるような古い毛布でも私はパッチワークをして新しいものに変えてしまいます。そうすると又、新しい気持ちで使えますので、傘の骨以外は全部利用しますね。

○最後に一言お願いします。
☆新しい生地で洋服を作るのは誰でも出来ると思います。でも古い生地だったらどうでしょうか?特にご年配の方々はタンスの奥にしまってある古い着物をたくさんもっていると思います。それをリフォームして素敵な作品に作り変えるお手伝いをしたいと思っているんですね。和服地で洋服を作るととっても素敵です。ぜひ、当日、会場に来て頂いて相談して頂きたいと思っています。

○ありがとうございました。

あ と が き

車庫の二階が仕事場!!中に入ると鈴木さんの作った作品や材料などが所狭しと、すき間がないくらい整理整頓され配置されているのである。鈴木さんは子供の頃から天性の手先の器用さをいかした洋裁、和裁、あみ物などが好きで自然に覚えたものだという。「自分は損して得とるタイプ」と話す鈴木さんは、節約できることは徹底的に節約し、使う時は思いっきり使うというさっぱりとしたとても楽しい方である。今回は10回目の展示会を開催し、タンスのこやしとなっている着物のリフォームの相談を受付て下さるとか。ぜひ相談して素敵な作品に変身させてみてはいかが?!


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