藤間流綾ふじ会会主 藤間一寿綾(佐々木美穂子)さん

藤間流
綾ふじ会会主

藤間一寿綾
(佐々木美穂子)
 ドイツのミュンヘン市民大学生と綾ふじ会との歓迎文化交流会が4月22日ねぶり流し館において開催されました。綾ふじ会の会主である藤間一寿綾さんは、昭和53年に藤間流日本舞踊教室を開設し、後進の指導育成や邦舞を通して古典芸能の普及、発展に尽くしていらっしゃいます。
 藤間さんに国際交流などのお話をいろいろ伺ってみました。

秋田市大住4丁目3‐9
TEL018‐839‐2577

◯市民大学生との交流会は大成功だったと伺いましたが。
☆ミュンヘンの市民大学生の一行が秋田市を訪れた際、日本文化にふれてみたいとの要請があったんですね。それで綾ふじ会のメンバーと文化交流を開催することになったんです。日本舞踊を披露したり、簡単なお茶会を催したり、皆さんに大変喜んで頂きました。

◯子供さん達も歓迎交流会に参加したそうですね。
☆ええ、そうです。市民大学生の皆さんからは、「子供さんや若い人達に出迎えて頂いて本当にうれしいです。若手の育成を力強く思います。」と感激の言葉を頂戴しました。子供達自身も外国人とのふれあいにとても感動していましたね。

◯昭和63年に日独交流でドイツに行かれてますね。
☆ドイツからの招へいを受け、私は団長として31人の人達と一緒に、日本の古典舞踊を披露してきました。

◯ドイツに行くことになったきっかけをお話し下さい。
☆お弟子さんにお医者さんがいたんですね。その人はドイツの医学関係者に知人が多かったものですから、それがきっかけで、ドイツの市長さんはじめ、著名な方々に迎え入れて頂くことになったのです。

◯その時の感想を聞かせて下さい。
☆あまりにも感動がいっぱいで思い出すと今でも興奮してきます(笑い)。メイクからカツラ、衣装まで全部持ち込んで本格的な舞踊公演をしたんですよ。

◯すばらしい国際文化交流ですね。
☆日本舞踊を通して国際交流できることのすばらしさは最高ですね。当時の秋田市長の高田さんからも民間の企画力の大きさに賛同されて親書を託して下さったり、ドイツの新聞には讃美する言葉が見当たらないほどすばらしかったとの記事が掲載されたりしました。


着物や踊りについて語り合う交流会での一場面

向かい合って左手で踊りの指導をする藤間さん
◯舞踊教室を開設したのはいつですか。
☆6才で藤間流に入門し、昭和41年に名取り、昭和53年に綾ふじ会を開設しました。

◯日本舞踊にあこがれている人はたくさんいると思いますが。
☆いますね。ただあこがれてはいるけれど、自分とは別の世界と考えている人が非常に多いような気がします。決してそうではないと思いますので一度おいで頂きたいですね。

◯とても華やかに見えますが。
☆そうですね。でも、晴れ舞台で華やかな一日を迎えるために、何年もお稽古という修業があるんですね。当日は衣装から大道具まで全部専門の人達のお力をお借りし総合芸術の舞台をつくり上げるんです。

◯費用がかかりすぎると聞いていますが。
☆価値観の違いもあると思いますが、確かに発表会の時に一度に出費が重なりますので、そう思う方がいらっしゃるかも知れません。でも私の場合は発表会は3年に一回しか開けないんですね。平均するとそうでもないと思うのですが…。

◯市の文化団体連盟章を受賞されていますね。
☆平成10年度、第36回の時に頂きました。本当に皆さんのおかげでこのようなすばらしい賞を頂くことができ、とてもうれしいです。

◯藤間さんにとっての踊りとは何んですか。
☆大好きな踊りを通していろんな人達と出会うきっかけになったり、楽しく毎日を過ごす為の媒体が私にとっての踊りだと思っています。

◯今一番うれしいと思っていることをお話し下さい。
☆お弟子さん達が成長してくれたことですね。踊りだけでなく、自分から進んで下準備の為のお手伝いをしたり、さまざまな気配りをしてくれるんです。それを見て子供達も手伝うんですね。それが何んともいえずほほえましく頼もしく感じますね。


ミュンヘン市民大学生との歓迎文化交流会に参加した皆さん
◯記録映画の上映会を開催しているようですが。
☆「葫慮島大遣反」(ころとうだいけんへん)という引き揚げ者を描いたドキュメンタリー映画ですね。

◯この映画の上映にはとても意欲的だったとの事ですが。
☆リース料は私が支払える範囲内だったんですね。この位でできるなら自腹をきってでも…という思いで真剣に取り組みましたね。いろんな方々に見て頂きたくて努力を重ねました。特に最近の若者はすぐキレるとか自殺するなどと言われていますね。この上映会を通して自分の生き方を考えるきっかけにしてほしかったんです。

◯大成功だったそうですね。
☆空席待ちがでる位の盛況ぶりでした。本当に予想以上の反響に自分でもびっくりしたほどです。収益金は日本赤十字社に寄付させて頂きました。

◯最後に一言お願いします。
☆日本舞踊は礼儀作法から着物の着付、立ち居振る舞いなど、日常のさりげないしぐさにも自然に美しさがにじみでるようにとの願いをこめてお稽古をしています。毎日を明るく生き生きと過ごす為の一つの過程と考え楽しんでみませんか。皆さんの参加を楽しみにお待ちしています。

◯ありがとうございました。

あ と が き

女性のあこがれである日本舞踊は、昔は良家のお嬢さんが習うものというイメージがあったと思うが、時代が変わり今はだれでも習いたい時に習えるのである。そしてすばらしい師匠との出会いは人生を楽しく生き生きと過ごせるチャンスとなると思う。藤間さんは将来、秋田の邦舞界の中心の一人として期待されている人間的にもすばらしい人のようだ。これからもどんどん国際舞台で活躍していく方だと思うが、世界中に「藤間一寿綾」の名前を轟かせて!!


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