イトーヨーカドー子ども図書「会員になって下さい」

イトーヨーカドー
子ども図書館勤務

山崎恵津子
 イトーヨーカ堂秋田店に「子ども図書館」がオープンして20年。今では子どもから大人まで大勢いの人達に指示され、心の安らぎを得られる場所として根強い人気を博しています。
 しかし目前には“閉鎖 ”という大きな壁が立ちはだかっており、その壁を阻止しようと存続を求め頑張り続けている人達がたくさんいます。そこで子ども図書館
に勤務していらっしゃいます山崎恵津子さんに子ども図書館の役割り等についてい
ろいろお話しを伺ってみました。

秋田市中通2-8-1
TEL.018-832-1154

○スーパーに“図書館”というのはおもしろい発想ですね。
☆ちょっと考えつかないようなおもしろい発想を、スーパーの中に取り入れて、いたんですね。本当にすばらしいと思います。でも純粋な文化施設として地域の人達に愛されるような場にしたいとの思いから、無料でPRなしで頑張ってきましたので、気づかない人達が多かったのではないでしょうか。今回、閉鎖ということで、マスコミに大きく取り上げられ、初めて知ってびっくりした人もずいぶんいたようです。

○閉鎖と聞いた時の気持ちをお話し下さい。
☆びっくりしたと同時に、今まで、この図書館に安らぎを感じて来て下さっている人達はどこへいけばいいんだろう。行き場がなくなるのではないだろうかという想いの方が強かったですね。

○8月末まで延長になったようですが。
☆皆さんのおかげで、短期間で7千名の人達が存続の署名をして下さったものですから、延長して頂くことができました。ヨーカ堂の関係者の方々も指示者の多さにびっくりしたようです。

○子ども達の署名もずいぶん多かったとの事ですが。
☆多かったですね。小、中、高校生達は閉鎖されたら大変と駆けつけて、ずいぶん応援してくれました。改めて子ども達の安らぎの場となっているんだなあと感激してしまいました。

○本の種類は多いと聞いていますが。
☆今、書店で販売されていない廃版となった本や絵本、料理の本等約8・700冊あるんですね。児童書の中には高校生や大学生、大人でも充分楽しめる本が以外と多いんですよ。

○仕事を続けていてよかったと思うことを聞かせて下さい。
☆親子三代で来館して下さる方もいるんですね。こういう方と出合った時の嬉しさは格別ですね。それに「子ども図書館に行きたいからヨーカ堂へ買物に行こう」という子ども達も多いと聞きます。本当に嬉しくなってしまいます。

絵本のキャラクターのぬいぐるみ展
○お母さん達の安らぎの場でもあるようですが。
☆子育て中のお母さん達は悩みをいっぱい抱えているんですね。その悩みを少し聞いてお話しするだけでもとても喜んで下さいます。この関係は子ども図書館を媒介にして初めて生まれる関係だと思うんですね。そういう意味でも大切に残して置くべき場所ではないかと思います。

○開館時間を教えて下さい。
☆平日は午後1時から5時まで、日祝日は午前11時から午後5時までとなっています。午前中から開館してほしいとの要望もあり、時間帯に悩むことが多いんですが、私達は早めに館内に来ていますので、見かけたら是非声をかけて下さい。すぐ対応しますので…。


大きな絵本のおはなし会
○子ども図書館の利点を聞かせて下さい。
☆市内の人達だけでなく、遠くの方でも返すことが可能であれば、本を借りられるシステムになっているんですね。“子ども図書館”となっているので、大人はだめかなと思う方もいるようですが、老若男女どなたでも大丈夫です。身分証明書なしでカードに記入するだけですぐに借りることができますので、気軽に立寄って楽しんで頂きたいですね。

○いろいろな催しがあるようですが。
☆楽しいお話し会が毎週ありますし、その他に月1回工作会を開催しています。大人でも夢中になれるようないろんな企画もあります。是非参加して童心にかえり、安らぎのひとときを過ごして頂きたいですね。

○読書相談日を設けているようですが。
☆ハイ。設けています。でもそれ以外でも声をかけて頂ければいつでも相談を受付けています。私達の仕事は子ども達との付き合いが長くなるものですからこの子には次はこういう本がいいのでは…ということが必然的に分かるようになるんですね。逆に子ども達から「おすすめの本ある?」と聞かれることもあります。子ども達に遅れを取らないように私達も一生懸命勉強しています。(笑い)

○最後に一言お願いします。
☆ヨーカドー側のご厚意により8月31日まで延長になりましたが、存続のための目標が1ヶ月5千人と設定されています。この目標をクリアするためには、一人でも多くの方々に利用して頂くことが求められています。私達は“子ども図書館 ”は子ども達にとって、又、お母さん達にとってもとても大切な場所だと確信しています。これからも子ども達が心から“本を読む喜びや楽しさ ”を味わってくれるよう精一杯努めたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

あ と が き

もともと本と子どもが好きで家庭文庫を手伝っていたという山崎さんは、優しいお母さんというイメージがぴったりの人である。山崎さんは「子ども図書館には中学生や高校生、大人の方でも懐かしさがよみ返り、読みごたえのある本がたくさんあります。ぜひ寄って下さい。」と呼びかけている。利益を考えず、地域の為にPRなしで20年以上も本の無料貸し出しを続けてこられたイトーヨーカ堂さんや関係者の方々には頭の下がる思いがする。こういう素晴らしい心のこもった文化施設は人々が望んでいるものであり、存続の為に皆んなで守っていくべきものではないだろうか。一人一人の来館の積み重ねが存続につながるはず。皆んなで応援しましょう!!


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