秋田県発!秋田の市民新聞のあおぽ風を力に…市民風車 話し手:「市民風車の会あきた」原田美菜子さん 聞き手:あおぽ編集長 石塚由紀子 21世紀の環境を維持するために 環境にやさしいエネルギーとして、風力発電は世界的に大きな注目を浴びているが、国内でもウインドファームと言われる集合型の風力発電所が東北・北海道を中心として建設されている。電気やエネルギー、環境問題等は国や企業など他人任せになりがちな問題だが、しかし、私たち市民生活には非常に重要なテーマである。便利で快適な暮らしを続けながらも「このままで大丈夫なのだろうか」という思いを抱いている人も決して少なくないと言われている。 国の政策では2010年までに300万キロワットの自然エネルギーを作ると言われているが、その中で、自然エネルギーを利用し、持続可能な社会を目指すという市民風車に大きな期待が寄せられている。 市民風車は市民の出資により風車の設置を進めているもので、電気を電力会社に売却し、その収益を出資者に配当するシステムになっている。 県内では平成15年3月、NPO北海道グリーンファンドを事業主体として、地元の支援団体「市民風車の会あきた」などが中心となり、全国で三番目となる市民風車「天風丸」を秋田県潟上市天王に建設した。 さらに今年3月には秋田市新屋向浜に「竿太朗」、秋田市飯島マリーナ秋田の隣接に「風こまち」の2基を誕生させた。 ■チェルノブイリ原発事故が市民風車立ち上げのきっかけになったと伺いましたが ●そうなんです。チェルノブイリ原発事故が起こったとき、日本でも放射能が降り、さまざまな影響が出たようです。エネルギーが食と生活に密接な関係があるということに気づき、身近な問題として行われた話し合いの中で、原料がかからない風だけでつくる太陽発電の話が持ち上がったのが、発端になっと聞いています。 ■ところで市民風車とはどういうものなのかお話ください。 ●安全なエネルギーを増やしたい、環境を守りたい、という人たちが出資して建てる風車が市民風車と呼ばれるものです。これまで大型の風車は企業や自治体が立てていたのですが、全国の市民であれば誰でも出資でき、自発的に風車を立てられるようにしたものです。これは、もともとドイツやデンマークで用いられている手法だということです。 ■東北電力と長期の契約を結んでいるので事業としては安定しているそうですが ●そうですね。秋田の市民風車は特別措置法の施行以前に運転を開始しましたので、東北電力さんと17年の長期契約を結ぶことができました。ですから風さえしっかりしていれば毎年収入を見込めます。これは仕入れがありませんので数年で黒字になる素晴らしい事業であると考えています。 ■この建設費用は寄付と市民出資という形ですが、なぜ、出資はNPOでなく会社なのですか ●市民が風車を作ろうというNPOに出資し、発電した電気を電力会社に買いとってもらいそこから得た利益を配当として分配すればいいのですが、NPOは出資や配当を取り扱うことが出来ません。そのため、NPOとは別に事業会社を作らなければなりませんでした。それが、自然エネルギー市民ファンドです。 ■出資者からの疑問やトラブルはありますか ●個人契約は15年ですが、主旨をしっかり理解して頂いての参加ですから出資者からの疑問やトラブルは現時点ではありません。ただ、これから出資をしたいと思っている人や興味をもっている人は配当金等についていろいろ質問をしてきます。これはとても喜ばしいことであり、私たちも励みになります。 ■出資者は全国に何人位いますか、また、どういう人が出資しているのですか ●県内の出資者は100人位で年配の人、特に退職した人たちの参加が多くなっています。ただ、出資者は全国に及び、中には1千万単位で出資している人も珍しくありません。今は30代、40台の女性の参加者が増えていますが、環境プラスファンドがおしゃれということで反応しているようです。 ■出資者がどんどん広がっているこの状態をどのように考えていますか ●出資者皆さんに言えることですが、出資というリスクの伴なう事業に参加したのは拠出した資金が誰によって何に使われるかということがはっきりしていることと、市民がエネルギーを作るという夢への投資に参加したいという思いが理由ではないかと思います。そして、原発反対から市民風車を増やさないといけないというように意識が変わり、自然エネルギーに参加するだけでなく自分たちの使っているエネルギーにも関心を示すようになったのだと思います。 青いポストHOMEに戻る 別館【秋田の不動産なら秋田ネット不動産】 |